ラベル たろう の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル たろう の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2011年7月5日火曜日

6年次疫学演習

今日、明日の午前中は6年生への疫学演習である。例年6年生に対して私が担当していた時間だが、今年は拡充をして、月曜日午前中には梅村、佐藤、木曜日午後には日下、平井と総動員で、国家試験対策的な内容を行っている。その中で私がやるのは疫学指標の計算を実際にしてもらうという内容である。今日のお題は「年齢調整死亡率(直接法・間接法)」と「感度特異度、検査前後確率、尤度比」の2点。感度特異度、検査前後の確率の話は時間が足りなかったため明日にも引き続き話さないといけないかもしれないが、時間が取れるかどうかは不明である。

内容的には4年生のときにも教えている内容なので、またか、と飽き飽きしておられる方もいそうで、毎年恐縮しながら行っているが、例年出してもらう感想は押し並べて好評である。すっかり忘れていたので復習になったというご意見を多数いただくのはありがたい。その他、今日の話について学生さんからいただいたご意見をいくつか紹介させていただく。ついでにそれに対する私のコメントもつけておきます。

「数学が嫌いなせいか、覚えても覚えてもすぐに忘れていく気がします。」
⇒数学嫌いじゃない私もすぐ忘れていきます。毎回授業前に自分で簡単にですが復習して臨みます。

「言葉あそびのようでややこしいです」(他にも言葉、専門用語の点についての同様のご意見あり)
⇒専門用語も飛び交う上にいろいろ私が右から左から上から下から、同じことを様々な角度で表現しているせいもあるのでしょう。でも角度を変えて何度も同じことを言うことでどれかの表現がひっかかってくれると少しわかった気になるんではないかと思い、説明しています。却って混乱を与えていたらもうしわけありません。

「久しぶりに計算問題をといたので楽しかった」
⇒6年生になると計算なんかする機会なくなりますよね。国試の勉強ってなんかひたすら問題解いて解説読んで・・・ばかりですし。たまには気分転換になったなら私もうれしいです。

「計算大変」
⇒まぁ何回も解いてみるしかないと思います。小学校の計算ドリル解く気分で。

「久しぶりに疫学をやってみて知識の整理ができてよかったです。でも、国試にはパニックの中、正しく解く自信がないので、出てほしくないです」
⇒とはいえ、毎年必ず出てるような気が・・・。認定内科医の試験にも出てきますよ、感度特異度のあたりは。それほど複雑な計算はないのでやっぱり練習あるのみです。

「国試前にもう一度復習しなくてはならないと思うと憂鬱です」
「正直言って嫌いな分野ですが、国試でも大事で臨床においても重要なことなので、きっちり勉強しておきたいと思いました。コクシ前にもう一度講義してほしいです」
⇒御希望があれば何度でも教えに行きますので声をおかけください。

「4年生で講義を受けたときよりも分かりやすかったです」
⇒私も毎年少しでもわかりやすいものになるように努力させていただいているつもりです。非常にうれしい言葉ありがとうございます。

「よい復習になった。解説の前に解答を配ってもらった方がよかったと思う」
⇒どっちがいいかなーとは考えたんですが、解答配ると誰も聞いてくれないんじゃないか、聞いてくれないと寂しいな、とちょっと弱気な気持ちに負けてしまいました。でも先に配った方がいい気がしますね。明日はそうします。

「肝がんスクリーニングの例、検査前確率50%は逆に理解に不適切では?(検査陽性も検査陰性も検査前オッズは1、計算は楽だが、概念理解には向かない)」
⇒的確なご意見ありがとうございます。数年前に作った時にそこまで考えて作りませんでした。今度からは再考したいと思います。

「まだ公衆衛生を勉強する気になれません」
⇒講義の時期はカリキュラム全体の中で決まっているもので、ご希望に添えずに申し訳ございません。でも参加していただいた学生さんたちには無駄な時間にならないように内容など配慮はしているつもりです。自分で学習されるときの足しにもなると思いますので是非ご参加ください。

2011年7月2日土曜日

実習発表会

昨日、7月1日には実習発表会がありました。

今年は震災の影響もあり、様々なイレギュラーなことがあったため、学生さんたちにも多々不自由をおかけしたのですが、発表会ではそのようなトラブルを乗り越えて、どの班もよい発表をしてくださったと思います。

本当は今年もすべての班を取り上げたかったのですが、さすがに実習発表会の司会や記録などの業務の合間に、話を聞きながらまとめるのは困難を極めたため、いくつかの発表のみ取り上げさせてもらいたいと思います。

地震関係からは、16-1班 MOEQリスク分析&管理とPDCA入門(第6回):環境保全 「地震について」
(福井厚生病院、パナソニック・エレクトロニックデバイス(株)、福井労働局、福井大学医学部・附属病医院内)
発表の中でもありましたが福井県は大地震が起こる確率は低いといわれているため、地震対策は、特に東海地震の危険性が叫ばれている(叫ばれてきた)東海地方に比べると熱心さにかけるのが現状です。実際に当大学では地震時の対応マニュアルとして患者さんをどうするかというのは考えられてますし、職員の対応マニュアルもありますが、どうも学生さん用のものはないようです。そういった現状を受けて、学生の視点から学生のための災害時の対応マニュアルを作成するという、有る意味ではとても大きな話をしてくれました。現実に福井大学でもそういうものが必要であるのは確かですし(有る程度は準備されているであろうが)、実際作るとなったら学生自身にも加わってもらって災害時の対策プランを作るというのもいいことではないかと思います。彼らの発表内容も踏まえて、対応マニュアルの整備が進むことを期待しています。

地震からみではありますが、原発関係もありました。例年は福井県原子力環境監視センターでの実習もあったのですが、福島への援助のため職員が出払うなどのため、今年は当然のごとく中止となっています。その代わりというわけでもないでしょうが、原発の話題をまとめてくれたのが7班
原子力災害発生時の保健所対応 (嶺南振興局二州健康福祉センター)でした。
タイトルと中身が一致しないのですが、二州健康福祉センターの担当の方が途中で人事異動のため、学生さんにご迷惑をおかけした班のひとつです(他にもいくつか同様の班があります)。そのような逆境の中、今話題になっている原発推進・脱原発の話題についてまとめてくださいました。今回の福島を中心とした原発事故の情報をよく取りまとめてくれたと思いましたが、個人的にもやはり最近情報は集めていたので、私個人は若干食傷気味でした。あまり情報を集めていない学生さんたちにはいい勉強になったんではないかと思います。ただ、議論はやはり紛糾。別に怒号は飛び交いませんでしたが。皆さんの関心の高さがうかがわれます。

介護や福祉といった方面での実習も様々ありました。そのひとつが、茜会における看取りケアの取り組みと現状 (医療法人社団茜会 老人保健施設ディーパあかね)です。
この班ではターミナルケアについての意識調査を、先方、茜会の職員方と学生さんたちにアンケート調査をしていただき、さらに文献的に同様の意識調査を調べて、日本・韓国・フランスと比較を行ってくださいました。それぞれに特徴的な意識の違いを明確にしてくれました。できれば、さらにそれぞれの国の歴史的背景、現状の制度について踏み込めたら、とも思いますが、そこまでするには時間が足りなかったのでしょう。


最後に私が直接指導させていただいた班を紹介しておきます。
17班 レントゲンフィルムの読影訓練ということで、ILO分類に従ってレントゲンの読影訓練をしてもらいました。とはいえ中身は読影だけではなく、じん肺の基礎知識、病態、疫学といった病気についての知識も身につけてもらいます。また予防とそのための粉じん環境測定、職場環境整備といった産業保健としての話も聞いてもらいます。その上、建築現場で石綿の曝露を受けた方の対応をしている健康管理組合、建築組合連合会の方から一般の、非医療職の側の視点からの話も聞いてきてもらいました。さらには最後には感度・特異度という検査の精度の話や、統計学的検定も行ってもらい・・・と盛りだくさんの内容です。この内容すべてが発表に盛り込めるわけもなく・・・結局読影訓練前後での読影能力の変化というところを中心にまとめてもらいました。また班員全員が他の班の質疑応答で手を挙げて質問もしてくださり、指導教官としてありがたく思います。

他にも紹介したい、紹介すべき発表はいくらでもあるのですが、ひとまずこのあたりにしておきます。

全体的には今年の実習発表会は例年に比べてもよかったと思います。発表内容の質もさることながら、質疑応答も活発で、教官一同感心させられました。まだレポートの提出がありますので学生さんたちにはもうひと頑張りしていただきたいです。

たろう

2011年6月15日水曜日

1st AIR Pneumo in Japan

6月1日より日本における初めてのAIR
Pneumoの参加者の募集を開始しています。現在も協力いただいている順天堂大学を代表に、様々な組織、企業、先生方と調整させていただきながら、準備を進めていますが、フィルムや電気容量、部屋のスペースの問題などでいくらでも受け付けるというわけにもいかないため、定員の調整に入っております。当初30人と考えておりましたが、減らさざるを得ないかもしれません。応募状況を見るとそれなりに反響はあり、日本はもとより海外からも問い合わせし、参加を希望してくださる先生もおられて、事務局としてはうれしい限りです。9月2日〜4日の本コースに加えて、前日には日本の先生方を主な対象として基礎コースを行う案も出てきております。ぎりぎりまで粘ってより良い講習会とするべく頑張っていこうと思います。

たろう

2011年5月31日火曜日

ポスター

先日の産業衛生学会で発表したポスターを教室前の掲示板に貼り出してみました
今までと気分一新です

しばらくこれを貼っておいて、そのうち
ATSでの周先生のポスターに入れ替えようか考え中です

たろう

2011年5月21日土曜日

第84回産業衛生学会

今週は東京は竹芝で産業衛生学会がありました。去年は当教室が運営した学会でもあり、教室員はほぼ全員参加しております。
私は今回はポスタ発表でした。ここしばらく口演ばかりだったので実に5年ぶりぐらいのぽすたーですが、直前のATSでの周先生のポスターにも感化されたためにデザインも頑張ってみました。
最終的な仕上がりはもう少しこだわりたかったのですが、さすがに普段使いなれてないプリンターで時間もギリギリまで印刷にはいらなかったため若干の妥協が必要でした。
まぁ内容は非常に良いデータだと思いますし、総じて十分いい発表だとは自負しております。
今回の発表の許可をいただいた帝京大学の江口先生をはじめJGSARD研究班の先生方には大変感謝しております。

2011年4月23日土曜日

第51回日本呼吸器学会学術集会

昨日今日と東京国際フォーラムにて第51回呼吸器学会が開催されています。節電のためにあちこちに努力を感じる中、学会参加中です。東京は前回東日本大震災の発生翌日に来て以来。あの時は予定外にも成田行きの便で成田に降り立ち、東京から成田を鈍行で移動しながら、まぁ結構凄い地震だったみたいだし、仕方がないか、といまいち被害の大きさにピンと来ていなかったのを思い出します。タイでインターネットカフェに入って一応情報は探していたのですが、何せまずその時点での第一位は自分たちの飛行機がどうなるのか、の情報で、成田・羽田・関空の被害状況と回復見込みの方がメインで、日本についてからもその日はほとんど移動に費やされてまともに情報を仕入れてませんでした。その一方で震災発生直後から頑張っておられた人もいっぱいおられて、今回の学会では特別企画として大災害時の医療について緊急で企画がなされ、被災地としてよく名前を聞く地域の先生方がこられて震災発生後いままでの話をたくさんしてくださいました。その中で感じたのは、現場とともに後方支援も含めて、発生直後から様々な人・組織が計画的にも非計画的にも相当の規模のサポート・バックアップが動いていた様子に、なんだかんだいってもさすが日本だな、と感銘を受けました。
予定されていた一般演題の発表がなくなっていたので、参加をするかどうかちょっと考えましたが、この時期に大震災直後からの活動について一定のレベルでまとめて情報を共有できたのは素晴らしいことでした。「かつてない難局に直面し、呼吸器病学の専門家としてどのような社会貢献を果たすべきか検討した結果、出来る範囲で開催を行い正しい情報を発信していく」(第51回日本呼吸器学会学術講演会WebPageより)その目的にも合致した素晴らしい内容となっていると思います。この状況の中学会実行の決断をするとともに準備・運営にも困難をきたしていると思いますが、学会事務局関係者皆様のご尽力にも感謝したいと思います。

たろう

2011年4月13日水曜日

Fwd: 桜写真

昨日は恒例の桜の前での集合写真を撮りました
昨年異動になった山田さんも参加しての写真です

たろう

2011年3月12日土曜日

タイでの地震の影響

もう昨日のことになってしまいましたが、大地震により各地で大きな被害が出ているとのことで誠に痛ましいことです。そんな余波を我々福井大学環境保健学チームも被ってしまいました。日下教授、佐藤准教授、私の乗る予定の飛行機、関空行きがキャンセルになってしまいました。その状況下で行動はそれぞれ。佐藤先生はいち早く空港入りしておりキャンセル待ちで羽田へ、私はちょっと遅れて空港入りしたため、やはりキャンセル待ちで成田へ、日下教授はタイのホテルへ滞在して関空へ行く飛行機をゲットする方針のようです。さて、三者三様の行き先となりましたが、はたして福井に一番最初に到着するのは誰なのでしょうか。
私は月曜日に外来があるのですがそれには無事に間に合うのでしょうか・・・

とまぁそういう軽口はともかくとして、一番大変な思いをしているのは震災地の皆さまであることは間違いないことですが、海外にいたらいたで大変でした。幸いタイの仕事仲間であるPaul先生とその婚約者のNamさんが非常に親切にサポートしてくださっているのでだいぶ助かりました。逐一地震に関する情報を伝えてくださり、同時に飛行機のフライト状況についても確認連絡してくださいました。それ以外にも非常にお世話になっているのですがこの突発的事態にも助けていただき感謝に堪えません。しかし痛感したのはやはり海外でなんの準備もないと情報の入手手段が非常に限られるということ。海外で携帯電話を使えるようにするかどうか、いつも悩みつつ、無精が勝って手続きしないまま出てくることが多いのですが、やはり通信手段はもっておくほうがいいと後悔させられました。

日本に到着してどのような被害状況かまた確認するつもりですが、はたしてどの程度の被害になるのでしょうか。

たろう

2011年3月11日金曜日

AIR Pneumo Meeting in CCIT

昨日はACOHの二日目でした。しかし私と日下先生は午後から学会を離れタイのCentral Chest Institute of
Thailand(CCIT)でAIR Pneunmoの会議を行いました。
議題の中心は昨年12月に行われた2nd AIR Pneumo in Thailandの試験結果に関する話でした。そのほかにも今後のAIR
Pneumoの改善のためのプランや、第1回日本AIR Pneumoの打ち合わせなども行い、非常に有意義な時間となりました。

しかし本来参加できたであろうILOのIgor先生が病気でこれなかったのは残念です、またタイのKiat先生は参加しておられましたが、足を怪我しており杖をつきながらの参加ということで、お二人とも是非早く快癒していただきたいものです。

ちなみに、その会議が珍しく早めに終わったので、私とPaul他、計5人で夕方からタイの街へ地下鉄などを使いおでかけできました。私はタイへ入国したのは・・・・多分5回目か6回目ですが、Bangkokの街を歩いたのは実は初めてかもしれない。少なくとも電車を使ったのは初めてで、5回目にして初めてタイへ来た気分です。いつも会議の場所とホテルだけしか行きませんからね・・・

2011年3月9日水曜日

ACOH2011初日

だいぶ間が空いてしまいました。研究会も定期的に行われていますし、この間学生の試験などもあったのですが、ついつい筆が遠のいておりました。

久しぶりの更新は、また学会の報告です。現在タイはバンコクのエメラルドホテルにおいてACOHアジア産業衛生学会が行われています。本日は当教室日下先生も参画しているILOのセッションも行われておりました。同時に今日は当教室佐藤先生の発表や、私の発表もありました。通常は日下先生の写真を出すことが多いのですが、敢えて珍しく私の写真など提示してみます。正直言うと、学生時代から英語は大の苦手(というより嫌い)でしたので、今でも英語力については非常に不安が残るため国際学会の発表は緊張しますが、今回はそれなりになんとか形になったようです。質問をくださったのは産業医大の高橋
謙教授でした。それなりに質問にも答えられたところで、昔に比べれば英語についても・・・英語力はともかく度胸はついてきたようです。後は度胸ではない実力の方が問題というところでしょうか。

学会は明日、明後日と続き、明日はAIRPneumoの仲間と一緒に会議も予定されています。余裕があれば更新したいと思いますが・・・余裕・・・あります・・・かね?

たろう

2010年12月24日金曜日

1st AIR Pneumo Course in Japanへ向けて

タイから帰って早々、私は東京に滞在して第1回日本AIR Pneumoの打ち合わせのために順天堂大学付属順天堂医院に訪問してまいりました。第1回日本AIR Pneumoをするにあたっては立地や設備などいろいろな条件をそろえないといけないのですが、有りがたいことに順天堂大学のご協力のもと、場所は確保できそうな運びとなっています。場所が決まれば次は設備なのですが、ここで生じてくるのがシャウカステンの問題です。現在もう日本ではモニタ診断が主流で、シャウカステンはどんどんなくなってきています。まぁ現実には病院、大学のあちこちにいくつかは残っているのでしょうが、基本的にはモニタで見るようになっています。ところがじん肺のレントゲン読影はいまだにシャウカステンを使用するのが基本ですし、国際的なじん肺のILO分類も日本のじん肺分類も基準写真がアナログ撮影のものになっています。日本では現在滋賀医科大学の村田先生を中心にデジタル化がすすめられ、国際的にはILOやNIOSHがデジタル化を進めようとはしていますが、先日訪れたタイなどでもまだデジタル化はなされていないなど、国際的なギャップもあり、思うように進んでいないのが現状です。特にじん肺は労災法といった法律や保障といったお金の問題も絡んでくるので難しいようです。
そんなわけでAIR Pneumoも現在シャウカステンベースで執り行われており、日本での第1回AIR Pneumoもシャウカステンで行われる予定です。でも現在日本でシャウカステンはもはや絶滅危惧種のため、シャウカステンを集めるのがまず第一問題で、第二に大量のシャウカステンを配備したときに電源が耐えられるかというのも問題になります。そのあたりも含めて、今回協力いただいている順天堂大学の放射線科助教の鈴木先生とコニカミノルタの岡本さん、横田さんに集まってもらっていろいろと相談をしてきました。
とりあえずまだ若干の問題はあるかもしれないものの、私としては実際に会場候補となる場所もチェックしてイメージも固まってまいりました。順天堂大学の方々やコニカミノルタの方々からも非常に温かく協力的な対応をしていただき、感謝するとともに、是非成功させないといけないと心を改めることができました。

たろう

2010年12月23日木曜日

Final day of 2nd AIR Pneumo in Thailand

いよいよ第二回AIR Pmeumo in Thailandも最終日。この二日間の成果を生かして読影試験に臨んでもらう日です。試験用のフィルムを配布して、各自1枚3分を目安に読影をしてもらっており、試験なので参加者も真剣そのもの。決して難関な試験ではないはずですが、難関でなくても試験は試験、タイ国民のまじめさも出ているのでしょうか、みなさん真剣そのものでした。

試験が終わった後、今後のAIR Pneumoの改善のためにも参加者の皆さんとコースの感想と、内容についてのディスカッションをした後、最後にみんなで記念撮影をしました。
でもそのあとも仕事はあります。特に大変なのはフィルムの管理、枚数を数えて欠落がないかチェックしてしまう。その作業はやはり昨日も出てきたLadaのところの美人3人のスタッフがしてくれていました。

いや、試験の裏でAIR Pneumoの今後に向けて会議したり、コース終わった後も会議したり、どこまでも会議したり・・・下働きだけじゃなく、ちゃんと偉い人々も仕事していますが、結構疲れた会議だったので、今日は思い出したくないので割愛します。

たろう

2010年12月22日水曜日

2nd day of 2nd AIR Pneumo Course in Thailand

本日はAIR Pneumo二日目。24名の参加者たちが読影訓練にいそしむ中、私は・・・昨日の会議の取りまとめやら、明日のプレゼンの準備やら、フィルムデータの確認整理やらで、全く講習会に参加してる気配がない一日でした。日下教授も写真のごとく、講師の方や参加者の方と研究の話などをしたりと、大忙しの様子・・・って人ごとではないのですが。ちなみに1枚目はタイのB Readerの一人NITRA先生、二枚目はインドから参加のShishodiya先生とベトナムから参加のTao先生です。Shishodiya先生、どうして受講者?って思うぐらい偉い先生なんですが、そう思うのは私だけじゃないらしく初日から確かPonglada先生に「受講生って座ってるけど、そんな立場の人じゃないんだから教える側もやってね」みたいなことを自己紹介か何かの時に言われてました。
そんな私たちを尻目に講習会は淡々と進んでいきます。講師陣はタイのBリーダーの面々が中心に菅沼、Igorといった国際的な専門家もそろっているので講習会は任せて安心です。

そしてこのような会を行うには欠かせないのは講師以外の運営スタッフ。タイでの講習会ではCentral Chest InstituteのNo.2であるPonglada先生のスタッフが毎回手伝ってくれております。入れ替わりも時々ありますが、今回の会議を手伝ってくれたのはこの写真のお三人方、左からNaam, Pui, Prau。AIR Pneumo講習会のための各種資料の準備・作成・管理はおろか、私や日下先生のあまたの面倒そうな依頼を素敵な笑顔で処理してくれ、大変助かりました。

2010年12月21日火曜日

1st day of 2nd AIR Pneumo Course in Thailand

第2回目のAIR Pneumoがいよいよタイで開催された。会場はCentral Chest Institute(旧名Chest Disease Insititute)である。タイに加えて、日本やベトナム、インドの方を含めた合計24名の参加者とタイのNIOSH B Readerの先生方、AIR Pneumo Comitteeの講師たちと、現地Central Chest Instituteのスタッフの方々、大規模なイベントとはいえないかもしれないが、それでもかなりの人がこのAIR Pneumoのために集まってきている。フィルムだけ見ても写真のとおりである。レントゲンフィルムを持ったことのない一般の人や、もしかするといまどきモニタ読影が主流なので若い医師もわからないかもしれないが、レントゲンフィルムは結構重たいので、この段ボール箱たちの重量や・・・これらを運ぶだけでも一仕事である。

講師陣の一人であるILOのIgorが天候の問題で到着が遅れたため若干プログラムの変更を余儀なくされたが、初日はつつがなく終えることができた。初日の講習会が終わってからAIR
Pneumoの今後についてCore memberとして日下、菅沼、Igor、Lada、Kiat、Shishodiya、Paulらが集まって会議も行われ、有意義かつ活発な議論が交わされた。


最後に初日参加してくれたタイの講師陣とのワンショット。日下・菅沼の両先生は所用で不在(偉い先生はあちこち呼ばれて忙しそうです)だったため、お二人はこのときいませんでしたので映っておりません。講師陣の向こう側では参加者たちがフィルムを自分たちで読影中です。

2010年12月19日日曜日

第13回感作性物質小委員会会議

さて、土曜と日曜、泊まりがけで東京で会議。日曜日の昼にはそのままタイに向けて出発するハードスケジュールです。おかげで仕事もいっぱいたまって混乱気味なのか・・・朝スーツを着ようと思ったらカッターシャツがありませんでした。まぁだからといってポロシャツにスーツのジャケットとスラックスというのもかっこ悪いので結局普段着で参加させてもらいました。参加しないよりはまし、ということでご容赦いただける先生方の皆様に感謝の念が堪えません。
とまぁ私の失敗談はともかく、今回も感作性物質に関して議論をしております。これまでは主に新分類基準の作成が中心でしたが、ようやく分類基準はある程度まとまったため、個々の物質の分類の再検討に入っております。今までの議論の成果としての新分類基準については産業衛生学会の「許容濃度等の勧告(2010
年度)」の中の「�.感作性物質(暫定)」にまとまり出版もされましたので興味のある方はそちらも見てもらえるとありがたいです。(Googleで「許容濃度等の勧告」とかで検索かけるとPDFが出てきます)
分類基準策定ということで一つの到達点は見たのですが、仕事というのはすればするほど増えるもの・・・。新たな分類基準での感作性物質のリストアップ作業ということで、MAK(ドイツにおける感作性等の検討をしているところ)やNITE(日本の製品評価技術基盤機構という組織、やはり化学物質の安全管理という側面から感作性も含めて情報を取りまとめている)などの他の類似・近縁の組織でのリストアップされている物質などについて、我々の分類基準での検討が本格的にはじまりました。まずは今まで分類基準作成の中でやってきた物質について、完成した分類基準での評価を行いはじめたのですが、意外にここでも様々な議論が出てきました。分類基準作成の初期段階での構想されていたものと、現在の完成したものでは少し違っているため、再度論文を読み直さないと評価が確定しづらい物質も出てきたためです。こういうときに役に立つInternet。数人の先生(大槻先生、土橋先生、私)あたりがノートパソコンを開いてPubmedなどに接続、議論しながら議論内容についての情報の収集も並行しています。そうやって現在新たな分類基準での分類確定作業が進められています。また前の会議のときにちらっと書いたQSARについての検討も行われました。
最後にそのQSAR関係、ということで、EuroQSARという学会に参加した湯田さんより学会報告がありましたが、気になったのは前回(?)のEuroQSARの話でした。豪華客船で地中海クルーズして地中海沿岸の主要都市を回りながら学会って、そんな豪華な学会ありですか?っていうかそんな豪華な学会・・・参加費いくらするんでしょう?

参加者:日下幸則(福大)、宮川宗之(労安研)、竹下達也(和医大)、佐藤一博(福大)、青山公治(鹿大)、上田厚(熊大)、梅村朋弘(福大)、大槻剛己(川崎医大)、鹿庭正昭(国立衛研)、亀尾聡美(群大)、原田幸一(熊大)、田村太朗(福大)、土橋邦夫(群大)、福島哲仁(福島県医大)、皆本景子(熊大)、山下邦彦(ダイセル化学工業)、吉田貴彦(旭川医大)、柴田英治(愛医大)、湯田浩太郎(インシリコデータ)、シロイ(富士通)

2010年12月16日木曜日

研究打ち合わせ@大阪

今週末から東京、タイと不在が続く予定ですが、その直前にも関わらず火曜日に大阪へ行ってまいりました。夏休みに勉強のために一緒に統計解析をしてくれた学生さんと一緒に、そのデータベースについて私が連絡をとっている近畿中央胸部疾患センター内科部長の川口先生に会うのが目的です。件のデータベースによる解析の今後の方針について相談するのとともに、学生さんを紹介させてもらいました。
私にとっては前任地でもあるので知った顔も多いのですが、もう3年も経ち、知らない顔もだいぶ増えておりました。滞在時間が短かったため、かつてお世話になった先生方のうちごく一部にしか会えませんでしたが、何人かには挨拶できましたし、川口先生との研究に関する話も充実していたのでなによりでした。
学生さんにとっても研究のディスカッションを横で聞いてもらうとともに、川口先生より研究や臨床の話を聞けたことは良い刺激になったようでなによりでした。
さて、今週末はGHS関係で東京で会議、来週前半はタイでの第2回AIRPneumo、来週金曜日には日本に戻ってきて東京で日本での第1回AIR
Pneumoの相談と、年末の仕事(出張)ラッシュが続きます。極力余裕を見て逐次ブログは更新していきたいと思っていますが、このハードスケジュールの中、いったいどうなることやら・・・

たろう

2010年12月10日金曜日

医系技官の道に関心のある方へ

本日は予告通り昼食会「医系技官の道に関心のある方へ」を執り行わせていただきました

現在厚生労働省から福井県に出向しておられる一戸先生と福井大学の出身で小児科医から国際協力という経歴を経て現在故郷若狭に帰ってきて保健所長をしておられる四方先生、そして福井県の地域福祉課の柿木課長さんの3名を交えて学生さん(医学科4年生)12名とともにお昼ごはんを食べながら非常にフレンドリーかつ楽しく交流できたと思います。
なかなか普通は話題にしづらいこと、勤務状況の実際や、給料のことなど卑俗なことも忌憚なく答えていただくとともに、行政の側としての仕事への熱い想いもきちんと伝えていただきました。
現在福井大学出身の医系技官は一人もおらず、福井県内の医官も不足している状態です。医師不足、医療崩壊の話は臨床だけではないのが現実で、改善のためにも行政の側で頑張ってくださる医系技官の方々も必要になってきます。今回の昼食会を契機に、日本全体、そして福井県のためにも行政に興味をもつ医師が少しでも増えてくれることを期待しています。

たろう

2010年12月3日金曜日

予告:医系技官の道に関心のある方へ

医学生の進む道というのは圧倒的に臨床医が大多数なわけですがその他にも様々な進路があります。研究の道に進む人もいますし、医系技官として行政の道に進む人たちもいます。とはいえやっぱり圧倒的少数派な臨床医以外の道、臨床の方でも医師不足が叫ばれ医療崩壊が言われておりますが、医系技官、保健医療行政の場でも医師不足は深刻です。ということで医系技官、保健医療行政に少しでも興味を持っている医学生・医師に向けて説明会を予定しています。本音で話せる場にしたいと思っておりますので普段聞けないこと聞きづらいこともどんどん聞いてもらいたいと思っていますので後日ここでの報告には書けないような話になることを少し期待しております。

たろう

2010年11月27日土曜日

臨床研修指導医講習会

本日27日と明日28日の二日間、卒後臨床研修指導医講習会に参加している。ついこの間まで研修医だった気がするし、今でも自分のことを省みて指導にたるかといわれると自信はないが、いつの間にやら卒業してから・・・8年とか9年とか経ってしまっている。実際には今現在、臨床研修医を指導する機会はないのだが、これもいい機会だし、医学生の指導はしているのでそちらにも役に立つことがあるだろうと参加した。ちなみにディレクターは当福井大学の名物教授(?)の一人、寺澤秀一先生。そのディレクター寺澤先生を中心にその他タスクフォースの先生方、お世話をしてくださった事務の方々、そして聴衆としてお集まりの先生方も含めた協力のもと、こまかやかな細部への気配りで楽しい場を作ってくださっているのがよくわかり、まさに楽しさこそが大事なのだと思わせる時間であった。
しかしこの講習会、参加することで厚生労働省にも認められた証書が出るらしいのだが、そのためには参加者・講師の写真も撮影して証拠写真として提出しないといけないらしい。まぁ不正があるといけないのはわかるが、私個人的には、なんとなくお役所はいやだな、と思わせる対応だな。