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2010年10月27日水曜日

研究会2010年10月26日

本日のテーマは「呼吸循環機能の加齢に伴う変化について」
ジュニア、社会人、マスターズの陸上の中長距離選手の運動負荷試験の結果についての発表。既に私が覚えているだけでも3回目だったかと思うが、精力的に次々と意見を取り込んでいただき解析を進められておられる。データを解析しているといろいろなことに気づき、さらに解析を進めたくなるのは人情だが、そろそろ解析は終了してまとめの時期というところだろうか。
もっとも理想的には解析どころかデータ収集前にきちんとしたプランを立て、それに沿った解析で綺麗な結果を得て発表したいものだ。

発表者:井口文雄先生
参加者:日下、佐藤、平井、梅村、田村

2010年10月20日水曜日

研究会2010年10月19日

昨日は研究会でした。研究会もお休みも交えながら一応開催はしているのですが、ブログへの掲載が滞っております。
ここ直近二回はともに私が関係しており、前回10月12日は私自身が「悪性胸膜中皮腫のCT読影ガイドライン」なるものを発表させていただきました。
昨日は、8月、夏休みを利用して、私の元へ疫学や統計の勉強をしにこられた医学科の6年生荒尾君に発表してもらっています。内容は肺がんの予後因子の検討ということです。
ひとつは荒尾くん自身が仮説を立ててもらった「化学療法の進歩だけじゃなく、その他の全身状態管理の進歩についても予後の改善因子となっているのではないか」という視点から解析してみました。もっとも全身状態管理の進歩というのが漠然としていることと、そのようなデータが手元にないという現実もあって、1990年代と2000年代で、治療されていない人たちの予後を比較してみよう、ということをやってみたのですが・・・。選択バイアスがかかってしまってどうも綺麗には結果が出なかったというのが現状でした。
もう一点は非喫煙者にくらべて喫煙者の予後が悪いのはわかっているのですが、そこからもう一歩推し進めて喫煙量と予後の関係について検討したもので、まぁこちらはそれなりに綺麗な結果が出た気がします。
いずれにせよせっかく勉強してもらった成果発表として当研究会で発表しましたが、できれば荒尾くん自身にどこかの学会で発表してもらおうかな、と思っています。もっとも肺癌学会は来月頭で、すでに抄録締切りは終わっており、どこにいつ出すかは彼自身の進路のこととも考えながら、とは思っています。
学生さんの発表ということで指導的な質問もいただきながら、彼自身勉強になったのではないかと思います。
さて、この調子で来年・再来年と研究や疫学・統計に興味をもった生徒が自主的に学びに来てくださると非常に嬉しいのですが。

たろう

2010年7月6日火曜日

研究会2010年7月6日

発表者:藤本昭先生
出席者:日下、佐藤、平井、梅村、田村、周、清水、川岸

「より実用的な転倒予測ツールの開発」に関して
高齢者の転倒は非常によくある話で医療福祉施設なんかでは入院・入所者の転倒転落リスクについては常に気を張っているポイントの一つで、先日の学生実習においても施設などでは転倒転落に関する話も取り上げられていた。そういう分野なので今までにも数多くの転倒予測のための指標が挙げられているが、それらをざっとレビューしていただき、研究プランについて討論を行った。
当初バランステスト、歩行テストを中心に話がされていたが、その他の要因として、柔軟性や視力、基礎疾患などについても意見が出てきた。転倒するかしないかはやはり総合的な問題なのでどうしてもさまざまな視点・要点からの議論が出てきてなかなかに取りまとめるのは大変そうである。

2010年6月30日水曜日

研究会2010年6月29日

発表者:四方啓裕先生
参加者:日下、佐藤、平井、梅村、田村、周、高橋、清水

中央アジアの民族と紛争ということで四方先生が経験された〜スタンの国々中心にその土地の実情・生活について面白く話してもらうと同時に、国際保健の現状について楽しく語っていただきました。一時期もてはやされたイスラム中東VSキリスト西洋の文明の衝突論の話から、女性教育と妊産婦死亡率・乳幼児死亡率の関係についてなど多彩な話を聞けた。2002年のパキスタンでは男女格差で女より男のほうが寿命が長い(生物学的にはあり得ない)という話などもあり、このことが発表された後若干情報を操作しているみたいだというような話もありますが。またアフガニスタンの保健衛生政策についてBasic Package of Health Services(BPHS)、Essential Package of Hospital Services(EPHS)について。徴税能力がないので、ほぼすべて海外からのお金でやっているとのことで、PrimaryCareのBasic Packageについてはほぼ全土カバーできて、成果が上がっているらしい。二次・三次医療についてはなかなかサポートしてくれる海外組織がないのでサービス提供そのものがなされていないとのことだった。国際保健、今当教室に欠けてるところだという厳しい意見もいただきましたが・・・。

2010年6月23日水曜日

研究会2010年6月22日

発表者:田村太朗
出席者:日下、佐藤、平井、梅村、周、高橋

本日は私が発表する一般市民に対する石綿関連疾患スクリーニング(JGSARD研究)の話でした。5月に会議に行って来て、11月の肺がん学会では私が発表するということもあり、一度皆さんに見てもらって、発表までにどういうことをするか、第2回目の健診結果もあわせて今後の研究としてどういう話をするかといったことを相談したいがために発表させてもらいました。今のところでは石綿関連と思われる病変が石綿曝露した自覚などない人にも数%出ていたりとか、それだけでも有意義なデータではありますが、2回目のデータも踏まえて肺癌の出現の頻度などからもう少しいろいろな解析ができると望ましいのですが・・・。
会議でも研究会でも問題になったことの一つは読影基準の問題。当教室としてはICOERDというCT分類の普及をお願いしたい立場でもあり、ICOERDは分類としてはかなりきちんとしたもので、疫学研究などには非常に有用だと思われるのですが、きちんとしているということは読むのに手間がかかるということ(特に慣れるまでは)。ICOERD-Viewerなどという専用のビューアーも作って読影環境の整備も試みていますが、このJGSARD研究ではICOERDそのまま採用というわけにはいかなかったようです。ただ読影者が複数人にわたるので読影基準案として一定のラインを設けたのですが、基本的に「内輪」での合意をとるための基準なので、外部の人にアスベストの読影はこうすべき、と訴える読影基準とは若干異なります。ただ内輪での合意にしてもその基準はもう少し明確に・・・というところが一つの論点。
そういえばこの教室に来た頃、日下教授から「スケール」(ものさし)を確定するだけで一つの大きな仕事だと言われましたが、こういうような読影基準もそういうことで、本当に黄金律となれるようなものに仕上げるには・・・大変な努力を要しそうです。
さて、話は戻りますが先述の「ICOERD Viewer」ですが、AIR Pneumo Webpage上で公開中です。興味のある方は是非使ってみてください。
http://airp.umin.jp/ICOERDviewer.html

たろう

2010年6月18日金曜日

研究会2010年6月15日

演題:常位胎盤早期剥離の診断に苦慮した4症例&常位胎盤早期剥離の早期診断のための凝固検査
発表者:里見先生
参加者:日下、佐藤、平井、梅村、田村、周

本日は里見先生による症例報告の話。今回は症例報告として4例報告していただいた後に、常位胎盤早期剥離の早期診断についての話について発表があった。凝固線溶系の検査で常位胎盤早期剥離を診断しようという話で、産婦人科を専門としていないのでそういうところで現在どう考えられているのかは無知で申し訳ないが、内容的にはかなりインパクトがあるように思う。とりあえずもうこの内容で文章化(論文化)することになってきたのでどのように最終的にまとめられるのか今から楽しみだ。

2010年6月8日火曜日

研究会再開

先月は学会のためにお休みしていた研究会が本日より再開となった。担当は高橋先生で、去年より開始したインフルエンザ予防行動に関する意識調査の第一報についての討論で、公衆衛生学会で発表する予定とのこと。
今後時系列的にインフルエンザの流行などで意識がどう変わるかも見ていく予定だが、現時点では第1回のアンケートに関する横断調査の結果について検討を行った。アンケートが行われたのは去年2009年の11月末ごろという新型インフルエンザの話題が華やかだったときのもの。いまやインフルエンザの話題も下火になり、世間の話題は口蹄疫でもちきり(口蹄疫の話題ももうそろそろ下火になりつつある?)。少し前に人間には影響しないとはいえ同じ感染症だからと高橋先生に話題を振ったけどあまり相手にされませんでしたが・・・。

発表:高橋伸徳先生
参加者:日下、佐藤、平井、梅村、田村、周、藤本

2010年4月21日水曜日

研究会2010年4月20日

一日遅れてしまいましたが昨日は定期研究会がありました。これでとりあえずしばらくお休みとなり、次は6月からの予定です。
さて今回のテーマは金山先生による医師の職業性アレルギーの検討。現代病の代表といってもいいアレルギーは社会の近代化・現代化とともに年々増加しており、その原因についても様々な研究がされていますが、職業によって曝露される物質でもしばしばアレルギーが出ます。今回の研究にも出てきたラテックス(天然ゴム)アレルギーなんかは有名といえば有名で、手術用の手袋に使われているため、患者さんが手術中にアレルギーを起こしたりするリスクになるとかなるとか・・・。わかってしまえばラテックスフリーの手袋を使用してアレルゲンを除去すれば解決する場合もありますが、職業上のものだとなかなか転職もできず・・・ということもありえます。もっとも本来はそういう場合は事業者がきちんと配置転換などの対応をするべきなのですが。
と、それはともかく今回のテーマは医師のアレルギーで、医学生時代のアレルギー歴と、卒後のアレルギーを見ることで、医師が職業的に曝露されることでどうアレルギーが増えるか、という話です。投稿用の論文原稿もほぼ完成しており、研究会での発表ももう何回もあった話なのですが、科学的に証明をしていこうと思うとどうしてもさまざまな観点から解析・検討が必要になるため結構な分量になっていますが、とりあえずまとまったのはめでたいことです。
ちなみに話はアレルギーに戻るんですが、アレルギーの原因として「衛生仮説」というものがあるんですが、それについて「衛生仮説の観点からすると動物とか飼ってた方がアレルギーは減りそうだが、室内犬や猫などを飼っていると喘息が発症する、この矛盾は?」という意見が研究会の中で出ておりました。
「衛生仮説」はまぁ簡単にいえばばい菌いっぱいのところで暮らしていた方がアレルギーはおこらなくなる。現代は綺麗になりすぎたからアレルギーが増えているんだ、という仮説なんですが、確かに室内犬や猫が外からばい菌をいっぱい持ってくるとアレルギーは減る・・・?でも喘息もちの人にはペットは屋外で飼うように、できれば飼わないように、指導します。はてはてこの矛盾は・・・
ということを明らかにしようとすると全く別の研究が必要になりますね。(アレルギーの成立の機序とかの研究が・・・Th1/Th2バランスとか・・・まぁ専門的になるのでそのあたりは割愛)

http://www.nch.go.jp/imal/
このあたりにアレルギー関係の話いろいろのっているので興味ある方は・・・

たろう

2010年3月17日水曜日

研究会2010年3月16日

本日は澤先生による10年間の児童の体力と生活習慣の変化についての研究結果の報告。
年をとるとすぐ「最近の若い者は」といいたくなるというのはよく聞く話で、大昔の言葉にも残っていると聞いたことがあるが、さて、この10年で日本の児童はどうなってるのだろう。そのあたりは文部科学省からも全体的にどうなっているかは出ているのでそちらを参照していただくとして、本研究は児童たち(と低学年者には親)に生活習慣アンケートをとって、生活習慣との関係を見ているもの。今回のアンケート結果をみると意外に今の子達は10年前に比べれば運動を意識的にするようになっているようだ。ただ10年前と比べて体力が向上しているわけでもなく、データをもっと考察してみる必要もありそうだ。

演者:澤
参加者:日下、佐藤、平井、梅村、田村、周、清水、高橋、川岸

2010年3月9日火曜日

研究会2010年3月9日

今日は小川先生によるHSPの研究結果発表。簡単に言えば、体を温めてから運動するといいよー、という話。
問題になったのは統計的には、ランダマイズ化について。二元配置分散分析について。多重比較について。関連と因果関係について・・・などなど。
まぁ研究・実験をしようと思ったら、グループ分けしないといけないのだが、どうグループ分けするかはなかなかに難しいところ。純粋にランダムにしてしまって「偶然」偏ったグループ分けになっても困るし、偏らないように予め配慮しながら分けると「ランダム」にならない。実験室での実験なら粒がそろっていて数も或る程度そろえ易いのでランダムにすれば大丈夫なことが多いが、人間相手の場合は粒も数もそんなにそろわないので頭を悩ませることが多い。まぁ結果の段階になってからどうしようもないといわれたらそのとおりである。

演者:小川
参加者:日下、佐藤、平井、田村、周、

たろう

2010年3月2日火曜日

研究会(3月2日)

本日の研究会は大学院生の周華仕先生の「The Protocol of the Study on Reading CT Films of
Mesothelioma(悪性胸膜中皮腫のCT読影に関する研究のプロトコール)」。石綿による悪性胸膜中皮腫は尼崎のクボタ工場周辺の事例で一気にメジャーな話題となったが、最近その熱も冷めて一般にはあまり見向きされていないような気もする。一時のセンセーショナルさに流されるのではなく、必要なことは着実に実行していく必要があるのが学問だと思うが、そういう意味で石綿・中皮腫についても地に足をつけた研究が必要である。今回はプロトコールということで結果はまだだが、読影自体は始まっており、今後の解析の結果が期待される。

参加者:日下、佐藤、平井、梅村、田村、周、清水(敬称略)

2010年2月16日火曜日

研究会(2月16日)

今日の研究会は「在宅療養中の口腔ケアと発熱」について井階先生より研究計画の発表。研究計画の段階はこれからどうするかなので、いろいろ議論もしやすく、夢(?)も持って話せるので個人的には楽しい時間である。だいぶいろいろ議論は出てだいぶ計画も練られてきたが、実は大変なのはここから。練られた計画通りに行かないのが現実で、実行していくときにまた大変な苦労が出てくるに違いない。
参加者:日下、佐藤、平井、田村、清水、川岸、高橋

たろう

研究会予定(2月16日時点)

毎週火曜日19時からの研究会の予定

2月16日 井階
2月23日は研究会なし
3月2日 周
3月9日 小川
3月16日  澤
4月13日 牧野
4月20日 金山

2月9日研究会

先週2月9日の研究会はいつも使用している研究棟3階会議室で30分遅れの19時半より開始。
担当は富山の井口先生で、内容は高齢者のアスリートの呼吸循環機能に関する解析結果報告。
だいたい統計学的な解析については話が出尽くしたようなので
今後本格的にまとめていくようだ。

// ちなみに今回の書き込みはテスト書き込みです //