2011年7月5日火曜日

6年次疫学演習

今日、明日の午前中は6年生への疫学演習である。例年6年生に対して私が担当していた時間だが、今年は拡充をして、月曜日午前中には梅村、佐藤、木曜日午後には日下、平井と総動員で、国家試験対策的な内容を行っている。その中で私がやるのは疫学指標の計算を実際にしてもらうという内容である。今日のお題は「年齢調整死亡率(直接法・間接法)」と「感度特異度、検査前後確率、尤度比」の2点。感度特異度、検査前後の確率の話は時間が足りなかったため明日にも引き続き話さないといけないかもしれないが、時間が取れるかどうかは不明である。

内容的には4年生のときにも教えている内容なので、またか、と飽き飽きしておられる方もいそうで、毎年恐縮しながら行っているが、例年出してもらう感想は押し並べて好評である。すっかり忘れていたので復習になったというご意見を多数いただくのはありがたい。その他、今日の話について学生さんからいただいたご意見をいくつか紹介させていただく。ついでにそれに対する私のコメントもつけておきます。

「数学が嫌いなせいか、覚えても覚えてもすぐに忘れていく気がします。」
⇒数学嫌いじゃない私もすぐ忘れていきます。毎回授業前に自分で簡単にですが復習して臨みます。

「言葉あそびのようでややこしいです」(他にも言葉、専門用語の点についての同様のご意見あり)
⇒専門用語も飛び交う上にいろいろ私が右から左から上から下から、同じことを様々な角度で表現しているせいもあるのでしょう。でも角度を変えて何度も同じことを言うことでどれかの表現がひっかかってくれると少しわかった気になるんではないかと思い、説明しています。却って混乱を与えていたらもうしわけありません。

「久しぶりに計算問題をといたので楽しかった」
⇒6年生になると計算なんかする機会なくなりますよね。国試の勉強ってなんかひたすら問題解いて解説読んで・・・ばかりですし。たまには気分転換になったなら私もうれしいです。

「計算大変」
⇒まぁ何回も解いてみるしかないと思います。小学校の計算ドリル解く気分で。

「久しぶりに疫学をやってみて知識の整理ができてよかったです。でも、国試にはパニックの中、正しく解く自信がないので、出てほしくないです」
⇒とはいえ、毎年必ず出てるような気が・・・。認定内科医の試験にも出てきますよ、感度特異度のあたりは。それほど複雑な計算はないのでやっぱり練習あるのみです。

「国試前にもう一度復習しなくてはならないと思うと憂鬱です」
「正直言って嫌いな分野ですが、国試でも大事で臨床においても重要なことなので、きっちり勉強しておきたいと思いました。コクシ前にもう一度講義してほしいです」
⇒御希望があれば何度でも教えに行きますので声をおかけください。

「4年生で講義を受けたときよりも分かりやすかったです」
⇒私も毎年少しでもわかりやすいものになるように努力させていただいているつもりです。非常にうれしい言葉ありがとうございます。

「よい復習になった。解説の前に解答を配ってもらった方がよかったと思う」
⇒どっちがいいかなーとは考えたんですが、解答配ると誰も聞いてくれないんじゃないか、聞いてくれないと寂しいな、とちょっと弱気な気持ちに負けてしまいました。でも先に配った方がいい気がしますね。明日はそうします。

「肝がんスクリーニングの例、検査前確率50%は逆に理解に不適切では?(検査陽性も検査陰性も検査前オッズは1、計算は楽だが、概念理解には向かない)」
⇒的確なご意見ありがとうございます。数年前に作った時にそこまで考えて作りませんでした。今度からは再考したいと思います。

「まだ公衆衛生を勉強する気になれません」
⇒講義の時期はカリキュラム全体の中で決まっているもので、ご希望に添えずに申し訳ございません。でも参加していただいた学生さんたちには無駄な時間にならないように内容など配慮はしているつもりです。自分で学習されるときの足しにもなると思いますので是非ご参加ください。

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