2010年6月25日金曜日

実習発表会 Part6 発表順15−17まで

介護の現場でのインシデント対策の発表をしていただいた。ヒヤリハットと称される事故(未然に防がれた事故)の中に含まれている危機的な事故の原因を抽出して対策を練っていくのだが、やはり介護の現場ということで転倒・転落が最多ということであった。転倒転落は医療介護の現場で確かにしばしば問題になっており、様々な対策が練られているが、QOLや機能維持が叫ばれる中で、体を動かしながら、転ぶのは防ぐというのは非常に難しいことだと痛感する話は頻繁にある。

次に医療現場でのオカレンス対策についての発表。用語の微妙な差異はあるが大枠では上記のインシデント対策と似たような話になってくる。この中では当大学病院での対策を中心にRCA(根本原因分析)の詳細とともに、リスク管理上大切なヒューマンエラーと、個人責任を追及しないというスタンスについても話してもらえて、前段の話とも絡めて学習効果の高いものとなっていたと思われる。

新しい産業医学入門ということで、これから先の産業医学を考える視点で、現状の産業医学の現場を学んでいただき、また当福井大学松岡キャンパスの健診データを使って解析なども行っていただいた。

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