2010年6月30日水曜日

研究会2010年6月29日

発表者:四方啓裕先生
参加者:日下、佐藤、平井、梅村、田村、周、高橋、清水

中央アジアの民族と紛争ということで四方先生が経験された〜スタンの国々中心にその土地の実情・生活について面白く話してもらうと同時に、国際保健の現状について楽しく語っていただきました。一時期もてはやされたイスラム中東VSキリスト西洋の文明の衝突論の話から、女性教育と妊産婦死亡率・乳幼児死亡率の関係についてなど多彩な話を聞けた。2002年のパキスタンでは男女格差で女より男のほうが寿命が長い(生物学的にはあり得ない)という話などもあり、このことが発表された後若干情報を操作しているみたいだというような話もありますが。またアフガニスタンの保健衛生政策についてBasic Package of Health Services(BPHS)、Essential Package of Hospital Services(EPHS)について。徴税能力がないので、ほぼすべて海外からのお金でやっているとのことで、PrimaryCareのBasic Packageについてはほぼ全土カバーできて、成果が上がっているらしい。二次・三次医療についてはなかなかサポートしてくれる海外組織がないのでサービス提供そのものがなされていないとのことだった。国際保健、今当教室に欠けてるところだという厳しい意見もいただきましたが・・・。

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