2010年6月25日金曜日

実習発表会 Part2 発表順4−6まで

インフルエンザ第2段。微生物学の矢野先生にご指導いただいた新型インフルエンザに対する対応・対策の現状の話。去年の話題は新型インフルエンザ一色であったがそのころどのような対策がなされていたのかについて発表してくださった。各機関で対応がどのようになされたのか、総括的な話がよく理解できたのではないだろうか。市中病院でのインタビューについては私が相談に乗ればよかったかもしれない。

保健所における原因不明の危機管理に関してという発表で、どのような問題でもはじめは原因不明であり、原因がわかってしまえば対応は決まってくる。そういう前段階の原因不明段階でどのように対応する戦略が練られているかを学習してもらう意欲的な内容の一つ。実際の現場で初めには原因などわかっていないことのほうが多いので、そういうときにどういった対応をするべきかは将来医師として現場で原因不明の事態に遭遇する可能性の十分にある医学生には貴重な体験となったのではないだろうか。ただ原因追求の想定事例が若干発生地図上の分布に偏っていたのが気になったことだろうか。むろんジョン・スノー以来地図上での分布をみるのは疫学の大事な基本的アプローチではあるのだが。

メタボリックシンドロームを代表とする職場における健康管理についての発表。医療費削減という視点も絡んで厳しくなってきているメタボリックシンドロームの話なのだが、特定健康診断の受診率が低い現状に対し、いかに対策を行うかについて考えてくださったようだ。コストやマンパワーが限られる中、どのような対策を練るのかは難しいところである。

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