保健所における原因不明の危機管理に関してという発表で、どのような問題でもはじめは原因不明であり、原因がわかってしまえば対応は決まってくる。そういう前段階の原因不明段階でどのように対応する戦略が練られているかを学習してもらう意欲的な内容の一つ。実際の現場で初めには原因などわかっていないことのほうが多いので、そういうときにどういった対応をするべきかは将来医師として現場で原因不明の事態に遭遇する可能性の十分にある医学生には貴重な体験となったのではないだろうか。ただ原因追求の想定事例が若干発生地図上の分布に偏っていたのが気になったことだろうか。むろんジョン・スノー以来地図上での分布をみるのは疫学の大事な基本的アプローチではあるのだが。
メタボリックシンドロームを代表とする職場における健康管理についての発表。医療費削減という視点も絡んで厳しくなってきているメタボリックシンドロームの話なのだが、特定健康診断の受診率が低い現状に対し、いかに対策を行うかについて考えてくださったようだ。コストやマンパワーが限られる中、どのような対策を練るのかは難しいところである。
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