2010年3月5日金曜日

メタボ研究:身体活動量のプレテスト

体を動かすことが1 日どの位あるだろうか?

ちなみに、手や腕を頭上に上げることは何回あるだろうか?

洗濯物を干す時や、頭上の棚から物を出し入れする時にはその動作が必要だ(だった)。しかし、洗濯は全自動でしかも乾燥機付き、棚の引き出しは出し入れし易くせいぜい腰のあたり。
このように、利便・快適性追求のあまり、先進国の時代の趨勢は身体活動量が一層減少に向かっている。
恩恵と対峙しているのがやっかいな“生活習慣病”、“metabolic syndrome”なのだ。近年、公衆衛生分野では身体活動の重要性が注目され、最近では“sedentary death syndrome”などの用語がシンボライズされている。

この身体活動を定量的に把握しどう評価するかが研究のキーポイントとだが、身体活動量を厳密に測定することは不可能に近い。例えば、質問紙で「野球1ゲーム2時間行った」、と回答を得たとしよう。だが、この情報だけでは過小(大)評価してしまう。回答者のポジションによってその身体活動量に大きな差異があるからだ。ピッチャーとめったにボールを受けないライトを想定すれば自明の理だ。
とは言っても、従来は、不完全ながらもその指標に質問紙(ゴールドスタンダードなもの)、カロリーカウンター、歩数計などが用いられて有益とされている。

まず、我々は、より定度と真度の高い指標を用いるべく質問紙と3次元加速度計にてプレテストを開始した。対象者はわが環境保健学教室のスタッフだ。順次お願いしている。皆さんご快諾くださり、こんなとき身内は有難いものだ。感謝、感謝。
3次元加速度計は1週間装着で、原則、就寝と入浴時以外は常時装着してもらうこととした。果たしてどんな結果かな…。
1週間後が楽しみだ。無論研究者として。


平井

1 件のコメント:

  1. はい、今日乾燥機付きのドラム式洗濯機を買おうかと悩んでいたぐうたら人がここにいます

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