2010年2月26日金曜日

第83回産業衛生学会日程表が公開

ようやく第83回の産業衛生学会の日程の詳細が公開された。これでだいたい何日にどこで発表があるかわかるので学会中の予定も立てやすくなるはずである。とはいっても私たち事務局のメンバーは予定を立てたとしても当日予定通りに動けるかどうか自信がないので、やはり当日は臨機応変に対応せざるを得ないだろう。
とはいえこれで学会へむけてまた一歩前進した。そろそろ一回事務局長を中心に一息入れてリフレッシュしたいところだが果たしてその時間は得られるのかどうか・・・

学会開催まであと89日

たろう

2010年2月23日火曜日

メタボ対策

巷では、“メタボリックシンドローム(metabolic syndrome)”が病気の話題。
腹囲を測って一喜一憂。某コマーシャルで中年サラリーマンを扮する役者がお腹を引っ込めるシーンは、つい笑ってしまう…。一度は見たことがあるのでは。

メタボリックシンドロームは、心疾患、脳血管疾患のリスクファクターとして注目されている。何せ、わが国では3第死因疾患の2位、3位(悪性新生物:1位)で長らく不動。10人のうち大方3人は心疾患または脳血管疾患で亡くなっている。ある日突然起こり、最悪の場合には死に至らしめる恐ろしい病気だ。ライフスタイルの不摂生が動脈硬化の進行に拍車をかけ自覚症状なく血管を蝕む。まさに“サイレントキラー”だ。“メタボ対策”が極めて重要な所以である。
このメタボリックシンドロームの背景には運動不足や過剰栄養などの不適切な生活習慣があり、ライフスタイル改善のために個々人の行動変容が鍵となる。
わが国は、平成19年度にメタボリックシンドローム予防対策として「1に運動、2に食事、しっかり禁煙、最後にクスリ」とスローガンを掲げており、特に運動を第1に挙げ、身体活動(運動、生活活動)による予防が大切であることを示している。

冗長に述べてきたが、「言うは易く行うは難し」だ。特に“運動”は苦手、嫌いな者にとっては厄介だ。
福井県民の運動実施状況 (「ふくいの健康長寿の謎解き (コンパクト版) .P124」.福井県福祉健康増進課. 平成17年度) によれば「ほとんど運動していない者」が平成6年度47.5%、平成11度56.0%、平成16年度61.4%と増加傾向にある。わが国の健康づくり施策「健康21」では、一日の歩数として男性9200歩、女性8300歩を目標値としているが、全国平均(平成17年度)は男性7533歩、女性6446歩で目標値を下回っている。福井県(平成18年度)では男性6973歩、女性6463歩と男性においてはさらに全国平均より低い。
何も、ここでわざわざ福井県の不名誉を公表しなくてもよいのでは、と大愚の念に駆られる。と、同時に研究者の血が騒ぎ、わが県民の歩数が少ないことには移動手段で車の利用頻度が高いことも要因のひとつであろうか?余暇を利用した運動ではなく労働や通勤ではどのくらい体を動かしているのか?などあれこれ沈潜してしまう。
予防医学的知見として運動やスポーツの有効性は先行研究により確立されている。しかし、任意に行う運動だけではなく労働などを含む日常の身体活動(生活活動)の有効性に関するエビデンスは現状では乏しい。
そこで、われわれは、平成20年度から、職域をフィールドに身体活動(運動・生活活動)がメタボリックシンドロームに及ぼす影響の研究をスタートさせた
身体活動からのアプローチによる今後の健康増進施策のあり方と具体的方法論を提示できると考える。さらにはメタボリックシンドローム予防対策の基礎資料として、職域にとどまらず地域ひいてはわが国のヘルス・プロモーションの一助としたい。


平井

医学部新設に関しての個人的雑感

この手のことを大学名の出ている「ここ」で書くのは如何なものかとは思いますが、まぁ非公式だからいいかな、ということでできれば見逃してください。

医学部の新設についてのニュースについてです。まぁ概要は3つほど私立の医療系大学が医学部を新設したいという申請をしていて、全国医学部長病院長会議というところが「ちょっとまって」というような要望を出したというニュースが流れています。正直、医学部を新設したい、という希望の理由はよくわからないんですが、たぶん大学としての「格」を挙げたい(名誉欲)とか、お金を集めたい(金銭欲)とかいうぐらいしか貧相な私の頭脳では想像できません。で、そんな中私の頭をよぎったのが法科大学院の話です。法科大学院も最初設立するときには雨後のたけのこのように「えっ、その大学もやるの?っていうかやれるの?」っていう大学もいっぱい作っていました。いくら箱や器を作っても結局教えるスタッフがある程度質量ともにないと教えきれません。実際最近見てると不適格だとやり玉に挙げられている法科大学院が出ています。一昔前、といってもついこの間まで、というかたぶん今でも、国立大学はいつ潰されるか、いかに潰されないようにするか、結構いろいろ頑張っているような状況です。そんな中で競争相手が増えるのを嫌う側面も絶対ないとは言えないんですが、それ以前に「すでにある程度の人員・設備がある」大学ですらその状況下で、そこに入ってきてこの3大学は本当に勝算を見ているのかどうか、というのが気になります。それこそきちんと開始前に考えておかないと、すぐに「不適格」論が持ち上がるだけではないでしょうか?私たちも「不適格」と言われないようにまた日々精進しなければ。

で?この書き込みセーフ?アウト?

たろう

2010年2月21日日曜日

第83回産業衛生学会抄録集準備中

今年は当教室で第83回産業衛生学会が行われるため、多忙を極めている。特に企画運営委員長である日下教授と、事務局長の梅村先生、この学会専属スタッフ小松さんの3名がすべてを掌握し、現在抄録集がようやく完成にこぎつけようとしているところである。そんな完成間近の抄録原稿が教室の机の上に置かれていた。私(田村)はすべてを掌握しているとは到底いえない状況で勝手に変な情報も出せないのが本音なのだが、このぐらいなら許されるだろうというあたりで公開開始。何せ掌握してるはずの3人は多忙ゆえに更新どころではないので・・・。
正式な情報は公式の学会ホームページを見てください。何せここは「非公式」ですから。

たろう

感作性物質会議

昨日は東京で当教室日下教授を筆頭に感作性物質に関しての会議が行われた。えらい先生が集まって職業性のアレルゲンとなる物質の分類についていろいろと討議している。アレルゲンを含めた化学物質の危険性については、国際的にはGHSという分類ができて日本もそれに今準拠しつつあるところである。それに関係した活動の一環だ。
またもうひとつの柱がQSAR。QSARは日々新たに開発される新物質の人体に対する影響を予測するためのソフト・・・と思えばいいだろうか。なかなか予測というのは難しい、というのが結論だが、未然に人に対する有害事象を防げればそれにこしたことはない。そう思うとこれはこれで大事な話である。
ちなみに余談ではあるが、会議中に会議記録をとっていた梅村先生のICレコーダーが停止。私(田村)が何の気なしにICレコーダーを別途動かしていたので事なきを得たが、ICレコーダー停止の理由が「メモリがいっぱいです」。産業衛生学会の事務局長として仕事をいっぱいいっぱいに抱えてる梅村先生自身も多分「メモリがいっぱいです」。ペットは飼い主に似るというが、機械も持ち主に似るようだ。

たろう

2010年2月19日金曜日

充実した社会医学実習:公衆衛生の現場を知る!

1983年開講以来28年間、公衆衛生の現場において、ヒトと疾病を取り巻く社会的因子を把握して理論を体験的に学ぶ学外での社会医学実習を重視してきた.

4年次生が1グループ5名程度毎に現場(県内を中心に約20ヶ所:健康福祉センターなど)で社会的に関心の深いテーマ(高齢化社会、生活習慣病、感染症など)をもとに実習(前期)する.
学生は協力していただく現場(施設)のチューターと相談しながら、患者および地域住民の方々と直接触れ合い、自らの手や足で調査・解析し、その結果をレポートにまとめ発表を行う.
例年、発表会では現場(施設)チューターを交え活発な討論がなされる.

平井

環境保健学とは

環境因子(水・空気・食物・土など)とヒトの健康との関係を明らかにし、それを望ましいあり方に保つ学問.
『環境とはヒトを取り巻く全てである』
社会の様々な領域(地域、職域など)で、環境との関わりを考えつつ、人の集まりを用いて健康保持・増進を果たす医師、即ち"社会医"を目指す社会医学教育を行う.(syllabus参照)

他大学でいわれる、衛生・公衆衛生・環境医学・予防医学・地域保健・国際保健・保健医学などの教育研究を担う.

thirai &たろう

2010年2月16日火曜日

研究会(2月16日)

今日の研究会は「在宅療養中の口腔ケアと発熱」について井階先生より研究計画の発表。研究計画の段階はこれからどうするかなので、いろいろ議論もしやすく、夢(?)も持って話せるので個人的には楽しい時間である。だいぶいろいろ議論は出てだいぶ計画も練られてきたが、実は大変なのはここから。練られた計画通りに行かないのが現実で、実行していくときにまた大変な苦労が出てくるに違いない。
参加者:日下、佐藤、平井、田村、清水、川岸、高橋

たろう

研究会予定(2月16日時点)

毎週火曜日19時からの研究会の予定

2月16日 井階
2月23日は研究会なし
3月2日 周
3月9日 小川
3月16日  澤
4月13日 牧野
4月20日 金山

同門会(H22.1.8)

とりあえず、当教室の同門会

22年1月8日(於:フジタホテル福井)をアップしてみましたー。

やまだ

From iPhone

Test mail from iPhone

2月9日研究会

先週2月9日の研究会はいつも使用している研究棟3階会議室で30分遅れの19時半より開始。
担当は富山の井口先生で、内容は高齢者のアスリートの呼吸循環機能に関する解析結果報告。
だいたい統計学的な解析については話が出尽くしたようなので
今後本格的にまとめていくようだ。

// ちなみに今回の書き込みはテスト書き込みです //